「白露」が過ぎ急に涼しくなった9月11(日)、所属している「姫路しらさぎ刀剣会」が
主催する「刀剣講座」の講師を務めました。
この講座は、毎月1回の定例で開催していて、午前が「初級講座」で、午後が「中級講座」の
日程になっています。
「初級講座」は、刀剣に興味を持たれた方を対象にしています。
刀剣の基本的な知識を学んで、さらに日本刀の魅力を知って頂き、愛好者の裾野の拡がりを
図っています。
今月は以下の内容をお話ししました。
1.「茎」の話 2.「銘」の話
1.「茎」の話
「茎」はナカゴと読み、刀剣の柄の中に入っている部分です。
全体の形状・先端の形状・鑢目により種類があります。
①形状の種類 : 雉子股形 ・ 振袖形 ・ 舟形 ・ タナゴ形 ・ 御幣形 ・ 卒塔婆形
②茎尻の種類 : 栗尻 ・ 刃上り栗尻 ・ 切り ・ 入山形 ・ 剣形
③鑢目の種類 : 横 ・ 勝手下がり ・ 勝手上り ・ 筋違 ・ 大筋違 ・ 逆大筋違
鷹の羽 ・ 逆鷹の羽 ・ 檜垣 ・ 化粧鑢など
2.「銘」の話
「銘」は茎に彫られている刀工銘・住所・作製年紀・注文者・号などです。
彫る側面(表裏)・内容・技法などにより種類があります。
①太刀銘 ②刀銘 ③受領銘 ④試し銘 ⑤金象嵌銘 ⑥金粉銘
「中級講座」は、刀剣知識を持たれた方を対象にしています。
各流派や刀工の特徴・見所を詳しく学んで、専門知識や鑑定眼のレベルアップをして頂くこと、
と同時に後継者の育成を図っています。
今月は以下の刀工をお話ししました。
「新々刀編」-第3回-
武蔵国 :1.加藤綱俊 2.加藤綱英 3.運寿斎是一 4.固山宗次
5.泰龍斎宗寛 6.左 行秀
受講の方は、いつもながら大変に熱心で、真剣で、そして和やかな講座になりました。
楽しくて、講座終了がなごり惜しい様な一日でした。